介護用品の志水商会blog

介護用品屋さんの日々思ったことを書いてみたりします。商品の説明もたまにします。

福祉施設と風水効果

風水って信じますか?

私もよく知らないんですけど、

例のあの、

玄関が鬼門だとか、

家を建てる時の向きがとか、

南向きだと健康によさげ、

とかいうやつです。

 

私共のお客様は、実は福祉施設がメインでして

父の代からのお付き合いが続いています。

 

古い施設が多いです。

築30年とか、ざらです。

そこまで建物が古くなると、1人あたりの単位面積等

法的にひっかかってきて、古すぎて21世紀にそぐわない形状、

現代の介護法に合わない(介護保険法に合わない)という具合に

不都合が多くなります。

 

ここ数年の間で、

経営者の世代交代が進み、施設自体の建て替えが進んでいるようです。

 

施設の建て替えがあると、変わるんですよ。

そりゃ建物は変わりますよ。

でも、人心に与える影響もかなり大きいように見えます。

 

利用者も、介護者も

たいていは暗い、古い、狭い建物で暮らしていたわけですから

そこから、明るい、新しい、一人当たり面積が法律通りのホームに移って

良い影響がないわけがない。

 

なんだか楽しそうなんですよね。

利用者も介護者も。

 

節季というのは、心身のリセットをするためにあるものだ。と

聞いたことがありますが、まさしくこれもリセット。

それもグレートなリセットだなあと思います。

 

経営側にしてみれば、今後20年からの福祉施設経営の覚悟を

問われますし、

介護者側は、

これまでやってきた古いやり方をリセットされて

新しい介護法が導入され

自分がこの新しいぴかぴかの施設にふさわしい

ワンステップ上の介護者になってゆく

 

ことを感じ取るはずです。

 

たいていの施設は、採光を重視したリビングを作りますから

お年寄りも明るい感じ。

雰囲気もなんだかいい感じになるんですよね。

 

それから、これは建物の新しさに関係はないのですが、

採光のよい、天井が高めの施設は、職員が辞めないような印象を持っています。

 

認知症の専門棟に行くと、デイルームに利用者が集まっていても

たいていは、ほとんど利用者同士の会話がありません。

でも、なぜかデイルームがざわざわ活気のある感じのする

施設がたまにあるのですが、そこも採光と風通しの良い構造をしていました。

 

建物の明るい、狭い、広い、向き、匂い、内装の色、風通し

とか、そうした風水っぽい部分が人心に影響していることは

確実ではないかと思っています。

 

と、こういう話をしたところ、最近建て替えをした児童施設の職員の方が

「あんたの言う通りだったわ~」と

いっていたので、人間はどこでもおんなじだよね、と思ったり。