介護用品の志水商会blog

介護用品屋さんの日々思ったことを書いてみたりします。商品の説明もたまにします。

介護用品、謎の使用方法

介護用品・なぞの使用方法

いったんこの世に生み出された介護用品の運命は

誰も知りません。

 

そう、開発したメーカーですらわかりません。

 

どこで、

どんなふうに

人々の役に立つのか

 

メーカーもウチのような販売店も行方を知りません。

お風呂で人の役に立ち、その後ひっそりと庭の隅で植木鉢を

乗せる台となって第二の人生を送っているシャワーチェアは

割と見かけます。

 

しかし、基本的には一度生まれてしまったものは

メーカーや販売店が

「このように使われるだろう」

「こうして使ってほしい」

「使う人は、たぶんこんな人」

 

と思っているだけで、実際には必ずしもそのように使われてはいません。

 

1ゴム便器

これは困った。

病院ですら、想定外の使用方法をして、メーカーが

 

「そんな使い方の保証はできません」

というケースがあります。

 

でもその病院では伝統的にそのやり方で使っていて

「この方法でなくては排泄できません」

という患者さんがいるわけで・・・

 

でも、一方で、メーカー基準の使用方法ではうまく使えなかったけど

「この独自のやり方でうまくいくので、この方法でやります」

で実は正解でもあります。

 

だって、人間の体や状態は一定ではなく、要は使用者が気持ちよく排泄できれば

よいからです。

壊れなければね・・・・

 

Vシネマ

何ですかそれは・・と思うでしょう。

これ、問い合わせが一時期頻繁に来ました。

 

拘束したいらしいです。

女優さんを

ベッドに。

 

でも、介護用品の拘束用品って、あんまりビジュアル的にどうよ的な

ところがあって、スタイリッシュじゃないんですね。

パステルカラーとか。

 

仕方ないから、精神病院用の拘束具も調べてみたんですけど

首から下を

「巨大なマジックテープで太巻きのように巻いて終わり」

という恵方巻風デザインで、とてもじゃないけど現実の医療・介護用品では

シネマ的にちょっとムリな感じでした。

 

スタッフの方困っていらっしゃるようでしたが、

しょうがないよね。

 

ちなみに介護用品の拘束はこんな感じ

simizushoukai.com

 

 

3風俗産業

字が突然小さくなったって?

気のせいですよ。

介護用品はね、やさしさでできているんです。

 

近年は専門ショップがあるようなので、

問い合わせが来なくなりましたが

 

「大人用のおむつカバーで、かわいい柄のついたものは

 ないでしょうか?」

 

というものがありました。

これ、メーカーと相談したこともあるのですが

たぶんそういう嗜好のアダルトな遊びではないかと思われ。

 

当店で販売しているような、高齢者用のシンプルなデザインの

おむつカバーでは殺風景なんでしょう。

変態のみなさんはかわいいのがお好き。と、思われる。

 

そしてある時、滑り止めマットをまとめてご購入してくださる

素敵な会社さんがあったのですが、住所の一部が欠けているようだったので

検索してみたところ、

大人のお風呂の関係でした。

 

ここまで読んだ、まじめな福祉の関係者の皆さんは怒ってはいけません!

不謹慎などと言ってはいかんのです!(´◉◞౪◟◉)

 

どこで、どんな形で使われようと、介護用品は人々の安全を守って、

その使命を果たすべく、がんばっています。

 

そして滑り止めマットは、使う人を選ばないやさしさでできています。

 

一度この世に生まれ落ちたものは

 

どこで、
どんなふうに
人々の役に立つのか

 

まったくわからないのです。

 

ちなみに当店の滑り止めマット一覧

simizushoukai.com

ではまた。